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マニュアルメディスン研究会活動報告

マニュアルメディスン研究会活動報告

機能神経学 「脳と感情」  研修会報告

11月23日、日本リハビリテーション専門学校(イセビル校舎)にて、機能神経学講座を開きました。人の感情について、その中枢と神経ネットワークについて概観し、さまざまな心の変調について脳科学の面から考察した内容でした。

たとえば、身心の活力がなくなるDepressionが大脳辺縁系の亢進からはじまり、それが大脳基底核をまきこみ不安や怖れを生じさせて行く経路を知ることができました。

大脳基底核は視床を介して大脳皮質との循環的なループをなしていますので、その変調からネガティブな思考が際限なく繰り返されたり、なんども手を洗うといった行動が繰り返されることが考えられています。また大脳基底核は、状況に応じた適切な行動の選択であり、それ以外のことはすべて抑制するはたらきをしますので、その変調は逃げるか闘うかというベースになる行動に、どちらもできずパニックを引き起こすことにもなります。

人間の精神の座と言うべき前頭前野はいくつかの領域に分けてみることができますが、そのなかで前帯状回は心身の問題を考える上で、扁桃体などの辺縁系や大脳基底核との関わりからみて重要です。前帯状回は心の切り替えに関わりますので、その変調は執着です。自由な心の活動を妨げてしまいます。

前頭前野にはほかにも重要な領野があるのですが、全体として本能に関わる辺縁系を抑制しています。前頭前野のはたらきが低下すると、その抑制がきかなくなり落ち着きもなくなり、衝動的な異常な行動があらわれてきます。

こうした心の変調は、自分が自分でなくなって行くような不安や怖れを倍増させてゆくことにもなるようです。

徒手療法の立場からこうした問題にどのようにアプローチできるでしょうか。

その一つのアプローチとして、脳の呼吸運動を改善させ必要な酸素を安定して供給させることで、異常な活動を鎮めることが最初にとるべきステップであろうと考えています。そのために、脳の深部の地下水脈とも言える脳室系、その空間に満たされている脳脊髄液に律動性を誘発し、脳の深部から呼吸運動を整えることができます。古典的なオステオパシの頭蓋療法を、脳の機能神経学の臨床に応用したアプローチとなります。研修会では、OPKテストでみられる異常な眼球運動が、この方法で改善できることを示すことができました。眼球運動は、大脳皮質から中脳、小脳、橋延髄とひろくまたがる神経ネットワークによって支えられていますので、眼球運動をモニターすることは臨床できわめて簡易的で意味深い検査です。

次回は、12月23日(祝日金曜日)にまた同じ日本リハビリテーション専門学校(イセビル校舎)において、脳と自律神経機能をテーマに機能神経学講座を開きます。参加ご希望の先生は、お問い合わせにあるメールにしてお申し込みください。参加費は1万円、当日払いとなっています。

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